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自営業をして自由になりたいと言っていた昔の私に、そしてこれから自営業をしてみよう!と考えている方に向けて、発信しています。
一言で言ってしまうと、【自営業は大変】だということ。
自営業をする前の私は、“自営業の人って気ままで楽そうだなぁ”なんて失礼なことを思っていましたし、その気ままさ浅はかな考えで自営業を始めたわけですが、とても大変です。
どれだけ「準備」していても大変さが変わるかどうかはあなた次第ですが、心づもりがあると気持ちがほんの少しでも楽になると思うので発信していきます。
大変だと思うこと11選
- 収入が不安定
- 自己管理・自己責任
- 仕事とプライベートの区別
- 孤独に耐える
- 社会的信用が低い
- お金にならないがやることが多い
- 税金や保険料が高額なのに保障が低い
- 資格やスキルだけでは通用しない
- 毎日が学び
- 将来の不安
- 体力の維持・向上
言葉でまとめると短くなってしまいますが、体験としては非常に長い文章になります。
もう何からお伝えしたらいいやら・・・と思うことが本音ですが、書いていきます。
収入が不安定
アルバイトやパート・・・時給〇〇円〜
多くの会社員や公務員・・・月給〇〇円、賞与○ヶ月分、歩合、資格手当○円など
ある程度ひと月にもらえる金額はわかりますし、先輩などから話を聞いていくと○歳でいくらとか、役職ついたら〇〇円とかわかります。
しかし、自営業はお店を開けていたら収入に必ずなるわけではありません。
お客さんが来てくれて、購入してくれて、で全てが収入になるわけではなく、店舗代や仕入れ代などの経費を引いて残った利益が俗にいう「給料」みたいなもんです。
お客さんが常に来てくれるのか??
お客さんが常に何かを購入してくれるのか??
そんなことは分かりません。
売上があっても、経費にお金がかかりすぎて利益がなければ手元にお金は残りません。
毎月決まった収入をもらえるという発想は初めからは厳しいです。
自己管理・自己責任
勤め人であると、会社や企業では分業になっているので外回り営業なら営業成績だけを追えばいいし、事務であれば伝票作成などの書類作成だけをすればいい。
分業を舐めているわけではなく、自分のやるべき役目が振り分けられているということを言いたい。
「ここから先の業務は〇〇の部署です」のように自分たちの決められた「仕事」がありますが、自営業には分業はありません。
すべて自分の裁量で決めれる代わりに、すべて自己責任です。
もしミスしてしまったとしても、先輩や上司が、会社がフォローしてくれるわけでもありません。
自分で置いておいた書類を紛失してしまうなど自己管理、自己責任が常に付きまといます。
売上が上がらないのも経費を使わないのも使いすぎるのも、利益を残すのも残さないのも、全部自己責任です。
仕事とプライベートの区別
アルバイトやパートだとシフト制
会社員や公務員だと週休2日制やたまに3日制、フレックスタイム制、夏季冬季休暇があったり
休みの日には完全にプライベートモードでオフになれます。
自営業は自分で時間や休日設定が自由にできることはできますが、特に稼げるようになるまでは完全にオフモードになることはありませんでした。
稼げるようになってからも、「仕事」という概念が消えることはありません。
お店は休日にしていたとしても、遠く離れた仕事仲間に会いに行く時に使う新幹線代やタクシーなどの移動も、お茶しながら仕事の話に切り替わっていくこともザラにありますし、そうすると「これは経費でいけるのか?」とかね休日であって休日でない。そんなことが日常茶飯事です。
旅行先で仕事のヒントになることも多いので、仕事とプライベートの区別という区別が非常に分かりにくいなと感じます。
孤独に耐える
「経営者は孤独」こんな言葉は聞いたことがありました。
自営業するまで深く考えたことありませんでした。
しかし、いざ自営業を始めてみるとわからないことできないことばかりで何から手をつけたらいいのか。
アルバイトや会社員していた時代もありますし、営業職をしていた時も「営業は孤独」と感じていましたが、同じ営業職の同僚とヤイヤイ話したり、事務職でわからないことがあると上司やまたそれ以上にわかる方に教えてもらいながらやれたりしていましたが、、、
会社員の時とはもう全然違う孤独さがあって。
・自営業の仲間と出会うまでは、一人で努力しその努力があってるかもわからない中で努力して身を結ばずに撃沈して。
・あってるかあってないかもわからぬまま突き進んでうまくいかなくて撃沈して。
・自分の問題点が何のかも客観的に見れないので改善点がわからず突き進んで撃沈して。
そんなことを繰り返していました。
勤めている時は、
・こうすればもっと効率がいいのに
・〇〇っていう福利厚生があればいいのに
・こうすればもっと・・・
やりたくてもできない自分。
勤めている人と自分で稼ぐ人とでは意見が平行線なんだと思いましたし、そうなればまたさらに孤独。
その孤独に耐えなければなりません。
社会的信用が低い
住宅ローン審査を通したことはないが、シミュレーションサイトなどで試算したときに借入できる可能性を調べると、数値が出ないか可能性が低く表示されることにがっかりしたことがあります。
3期分の確定申告を出さないといけないなど、用意するべき書類の多さにも愕然としますし、それだけ書類審査も厳しいことがわかります。
カードローンを組むにしても、利率の高いものしか審査が通らないなど厳しい現実もよくわかります。
開業当初であればクレジットカードの審査も厳しいと聞きます。
通してみなければわからないことですが、また現実を知ることになるかもしれません。
お金にならないがやることが多い
何時から何時まで働いたから〇〇円
残業したから〇〇円
そんなことはありえない世界です。
事務作業に時間がかかろうが、集客するためのチラシをどんなものにするか考えようが、InstagramやFacebookといったSNSを作成していようが賃金は出ません。
営業時間内にやっていたとしてもです。
完全歩合制の会社は違うこともあるでしょうが、月給〇〇円など支払われているような会社員とは違い労働対価は完全に出来高になります。
しかも、「経費」も引いていかなければならないので手元に残るお金はいくらになるのでしょうか。
それも覚悟しておかなければならないことです。
税金や保険料が高額なのに保障が低い
会社員など勤めている時は、所得税や住民税、雇用保険料、労災と言ったものは毎月のお給料から自動的に計算されて支払われますが、
自営業は毎年だいたい2月16日頃〜3月15日頃までに確定申告を提出します。
確定申告期限日までに所得税を一括で収めます。
確定申告提出期限と同じ日までに収めないといけないので資金繰りが大変なこともあります。
そしてさらに、【消費税】を納める方は3月31日までに収めます。
※免税事業者は消費税を納める必要がない
※開業してから2年間は基本的に納税義務はないようです。
市県民税も6月から年4回に分けて納税します。
他にも予定納税が年2回あったり、個人事業税も年2回あったりと税金の嵐だと非常に実感しています。
本当に落ち込みます。
利益が高い年は税金もがっつりですが、それだけにとどまらず国民保険料も高くなります。
国民保険料はひと月とても高額な割に、傷病手当などありませんから自身で国民健康保険で何ができるのかをしっかり調べておくことをお勧めします。
従業員がいる場合は、雇用保険料や労災保険の納付も事業者が行います。
資格やスキルだけでは通用しない
これまた会社員時代ですが、資格を取れば資格手当があったり、いろんな資格やスキルを学ぶとどんどん評価されたり。
これが自営業になってくると、資格やスキルをいくら学んでも手当はつきませんし、それがあるから売上が上がることにはなかなか繋がらないのが現実です。
もちろん不動産屋さんを一人で開業しようとしているところに、「宅地建物取引士」の資格がないと開業できないとか、税理士事務所を一人で開業しようとしているのに「税理士」資格がないと始まりませんからそれは保有する必要があります。
ただ、〇〇という資格を持ってるだけで、お客さんはやってきませんし売上になるには様々なことをやらなければその資格やスキルを活かすことはできません。
毎日が学び
このお店はInstagramで成功しているが、このお店では通用しない。
チラシよりもホームページの方がいい。
今SNSや検索ツールがたくさんあって、成功の体験談とか載っていますが必ずしもそれであなたが成功するとは限らないのです。
私も色々やりました。
FacebookとかInstagramもホームページもチラシもクーポンサイトも。
だけどそうじゃないこともあるし、当たることもある。
集客だけではなく、アイデアにしても電車に乗ってるときや車を運転してる時とかどこかのお店に入った時とかみるもの感じるもの、夢の中ででもいろんなことを吸収したり刺激を受けて学ぶことになります。
将来の不安
誰にでもわからない将来の不安はあると思います。
ただやはり減っているとはいえども会社員でいると退職金があったり、国民年金プラス厚生年金があったりと確保できるお金もあるので生活のやり方次第では働かなくても生きていける人もいるだろうし、少しの労働で生活できる人もいるでしょう。
これが自営業になると、基本的には国民年金のみになるので自分でどうにか積立てていくことや小規模共済保険に加入して退職金みたいなものを受け取るなどもあります。
定年はありませんが、年金が少ない人は死ぬまで働き続けないと収入が少なすぎて生活し続けることが困難になるかもしれない不安は常に付き纏います。
元気ならばいつまでも好きなことして働けるので稼ぎ続ければ会社員を定年した人よりも裕福な暮らしができる可能性もあります。
体力の維持・向上
これまた会社員時代の時は、病気やケガで仕事を休まなければならない時は有給休暇や傷病手当、労災を使うことができました。
しかし、自営業に有給休暇はありません。傷病手当もなければ労災保険を事業者本人が使うことができません。
病気にならないように【健康】には敏感です。
若ければ体力もありますが、自分では体力があると思い込んでいても日に日に体力が知らぬ間に落ちていってしまうのが現実で。
体力を維持し、体力がなければ体力をつける。
免疫力を上げるなど【健康】には非常に気を使います。
自分が病気やケガで倒れても収入が入り続ける、従業員がいてくれて自分がいなくてもお店をやっていくことができる状態ならば【休む】ことはできると思いますが、
基本的には一人なので、休むと売上はストップしてしまいますしそうなると収入がなくなり経費を払えるか払えないかのところまで来てしまうことも出てくるかもしれません。
予期せぬことに2020年にコロナが流行し、私もコロナに罹り売上がストップしてしまった時期もあります。
どれだけ気をつけていてもかかる時はかかってしまいますし、
なりたくて病気になることもないし、ケガもしたくなくてもしてしまうこともあるかもしれません。
経営者の方は結構体力作りに熱心な方が多く、病気やけがをしてしまっても1日でも早く復活できるように日々精進されている印象です。
まとめ
自営業の大変な話の一部をさせていただき、「自営業怖い!」「自営業大変!」と思われたかもしれません。
会社員だったら会社員の悩みや大変なこともあります。
自営業も一緒です。
自分のやりたいことを形にしていく、それがダイレクトに人に喜んでいただける、お役に立てる、それが一番の醍醐味かもしれません。
自分に何ができるかわからない中で、自分のやっていることを必要としてくれる人がいてくれると嬉しいものです。
すべて自分が携わることで自己責任はありますが、幸せは独占できます。
たくさんのしんどいことや落ち込むことがあっても一つ一つの経験として自分の実力に知らずになっていきます。
まだまだ書ききれないくらい大変なこともありますが、一人で自営業を営んでいたはずがお客様や取引先、税理士・行政書士・弁護士の先生、業種は違えど自営業の仲間、尊敬する師匠たち、家族・・・
たくさんの人に支えられて今生かしてもらえてるんだと実感します。
「やったことないこと」に踏み出すのはいつまで経っても勇気がいることですが、一度しかない人生、いつ終わってしまうかもしれない人生に挑戦してみても面白いと思いますよ。
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