自営業者が日本政策金融公庫から融資してもらうには

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自営業だけの話ではありませんが、事業を拡大したり新しい機材を入れたり、まとまった大きな金額が必要になることもあります。

銀行から融資を受けることにまだ抵抗があった頃、(何の抵抗かは覚えていませんが)
顧問税理士の先生から、「日本政策金融公庫に融資してもらう手もあるけどどうする?」と提案していただきました。

ただ税理士の先生からの紹介ではありますが、公庫からの融資経験や実績はありませんし融資が通るか否かもわかりません。

ダメ元でやってみることにしました。

日本政策金融公庫は味方

日本政策金融公庫は財務省が管轄する政策金融機関であり、特に小規模事業者の味方となる存在なのです。

一昔前の世代の方は「コッキン」という方が多いですね。
名称が変わったんですね。

この日本政策金融公庫は、個人事業主、小規模事業者の味方と言われていますが、【お金を借りる】わけですから順序立ててしっかり準備をしていく必要があります。

ボヤーっと描く未来には当たり前のことですが、お金は貸してくれません。

ざっくりとした流れ

  1. 相談・申し込み
  2. 面談
  3. 融資
  4. 返済

①から④に向けてがざっくりとした流れです。

①から③の融資にかけては早くて1ヶ月みていたほうがいいです。

④の返済については公庫の方に聞いてください。

あなたは自分の大事なお金(大金)人に貸せますか?

何度も言いますが、“何となくこんな感じ”“こうなったらいいなと思う”みたいなぼやーっとした未来にお金は貸せません。

逆の立場でも貸さないですよね?しかも大金を。
現状月10万円の売上で悲鳴をあげている人が、
「たぶん3ヶ月経ったら売上が1億円になる気がするんだよね、自分にはできる気しかしない!」

できないことはないでしょうけども、一般的な回答としては
「何を根拠にそんなこと言ってるんだろう?貸せませんねー」

「いやー、大丈夫でしょう。きっと自分ならできると思いますよ」
「返済もすぐできちゃいますよ」

なんて言われて、何十万円も数百万、何千万円というお金貸せますか?
一体何にこの人は借りたお金をつかうのだろうか?

または、
「頑張ってみますけど、、、私にできるかな、、、。やれるかな、、、返せるかな、、、」

不安しかなくてオドオドしてる人に、お金貸せますか??

貸す立場のことも考えながら客観的にみてみることもお勧めします。

準備は念入りに

①相談・申込ですが、

借入申込書
創業計画書
・直近2年分の源泉徴収票または確定申告書
・本人確認書類
・通帳
・印鑑証明

これが共通項目です。

あとは店舗を借りているとか、自宅兼事務所などで揃える書類が変わってくるので、日本政策金融公庫のホームページにて確認してみてください。

特に私が苦戦したのが創業計画書の作成。
創業の動機や借入状況、取引先の情報、売上の見通しなどを説明するためのものなのですが、何から書いたらいいのか?どうやったら伝わるのか?書き方がわからなくて時間を要しました。

下書きで何度も練習することをお勧めします。

心配だったこと

  • 自己資金がとても少なかったこと
  • 経験数が足りるのか
  • 事業計画通りいけるのか
  • クレジットカードやカードローンを借りていたり、延滞した過去があったため

自己資金がゼロだと融資が厳しいということを知ってかき集めました。

事業経験数が6年基準だと聞いていたので、自分がその基準に足りているのか必死に計算しました。

昔クレジットカードの返済期日に入金し忘れたことが何度かあり、直接カード会社に何度も振り込んだという闇の過去があったため、自分の信用情報が不安でしかたなかった。

現実的なでも理想的な事業計画が借入をすることによってうまくいくのか自信がなくて不安しかありませんでした。

 売上が上がり利益が出るまで気を抜けない

売上が上がり、利益が出たら気を抜いていいのか?そういうことではありません。

ただ売上が上がり利益が出てくると、自分ではそんな気はなくとも自信が出てくるようで言葉や対応も変化してくるようです。

ダメダメな過去しかなかった私なので、書類審査、面談が通る可能性は低いと本気で思っていました。

どこでどう判断や審査されるかわかりませんが、あきらめずにやれることはすべて全力でやり切ることをお勧めします。

面談

上記には書ききれませんがたくさんの書類を公庫に提出します。

その後、公庫の担当になってくれた方と面談日を決めます。

面談日は少し緊張します。
提出した書類一式を担当者の方がお持ちになり、一つずつ一緒に確認作業みたいなことをしました。

そして、特に【創業計画書】を入念にチェックというのか、疑問に思われていることを聞かれます。

担当の方がどのような方に当たるかわからないので、はっきり申し上げることはできませんが、

・記載した売上の予測が現実的なものか
・売上の予測に根拠があるものになっているか
・資金の使い道が明確になっているか

を見られているような気がします。

自分の想いや熱意も大切ですが、【数字】【根拠】もかなり重要な要素だと考えます。

面談が終わるとまた公庫内で審査をされているような感じがしました。

なぜならば、私の担当の方の時だけかもしれませんが、
「今日聞いた内容と書類を基に上司にかけ合います」
と言われたからです。

融資→返済

審査結果は2〜3週間くらいの間です。
混雑していたりして延びたりすることもあると思います。

融資が【確定】すると、正式な【契約書等】が郵便にて届きます。
送られてきた契約書等に署名や捺印して必要書類を返送することで指定した銀行口座へ数日以内に入金されます。

そして返済が始まります。

まとめ

「財務省管轄の〜」とか聞くと、変なところで借りていないので安心感はありますが、自分が公庫の審査に通るかは銀行口座にお金が入金されるまで不安はつきません。

提出書類の多さに驚きますし、書類の書き方にとても悩みましたが一つ一つやり切ることです。
「わからないから」と空白ばかりにするのは「いい加減なやつ」と認定されても仕方ないことだと思います。

大金を自分のために、自分のやりたい事業のために貸していただくので丁寧に書くことであったり、紳士的に対応することこそが「信用」の第一歩ではないでしょうか。

自分のため、自分のやりたい事業のために融資してくださったお金を必ず返済していくことも大事なこと。

やったことないことをやる勇気も個人事業主には必要ですね。

自分一人でやることにどうしても不安な方は、さまざまなサービス会社があるので相談してみることもオススメです。







 

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melmo58
開業知識ゼロ・全財産30万円で開業し、何度も悲惨な波を乗り越え9年事業をやってこれたことを記事にしています。 5年間手取り85万円生活をキープしながら安定中。 私の失敗談からいらぬ失敗をせずに成功したい方に向けてブログを更新中